
このピアノ 64鍵 幅111cm 高108cm
普通のアップライトピアノは幅が150cmあるから、これはかなり小さい。
ピアノには約230本の弦が張られている。
最低音部は巻線の一本弦。低音部は巻線の2本弦。中音から高音部が裸線の3本弦。
このピアノは、1音に1本の64弦。
だから音も華奢。
そこが狙いで作られたピアノ。
20数年前、あるピアノ店で販売された10数台の内の一台。
このピアノを買われた人が、もう使わないからどうにかしようとしたが、処分するには惜しいし、誰かに譲るにしても他人には嫌だし…、と思った。
そこで買った店を探し始めたが、その店は既に存在していない。
当時のお店の人を探し当て聞いてみても、代表者はどこで何をしているか知らないと言う…。
そして、やっと思い出した「キーポイント」、「確か太鼓もやっていると言っていた…」。
ネットで調べる、そして代表者にたどり着いた。
そう、このピアノは私が当時経営していた「渇ケ楽の店フーガ」のオリジナルピアノ。
ピアノから太鼓打ちに変身した私の元に、帰ってきた。
数多くのピアノを扱ってきた中で、手元に置いておきたいピアノは何台かあったが、これはその一台。
マイカーで引き取りに、奈良県まで走ったのが去年の9月。
頬ずりしたくなるほど可愛いピアノ。
時々弾いては遊んでいる。
昔取った杵柄、これくらいならチューニングハンマー1本、音叉1本でチョイチョイと調律が出来る。

当時ショウルームに展示していた「FUGE」ピアノ。